三方崩山と剱岳早月尾根との比較

傾斜がよく似ている、と思ったので、三方崩山と早月小屋までを比較してみた。

意外にも、早月尾根の方がずっと傾斜は厳しいことがわかった。恐るべし、早月尾根。

私の足では、早月尾根で剱岳日帰りは無理だな。やはり一泊しよう。

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剱岳早月小屋まで

早月小屋まで、単純標高差は1400mほど。距離は約5km

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三方崩山

三方崩山山頂まで、単純標高差は1100mほど。距離は約4.3km。

Garmin eTrexが示す三方崩山の標高は2078m。だいたい正確な標高を示すGarminにしては、誤差が大きい。雨だったので、影響があったのかな?

三方崩山のほうがずっと緩やかだ。さほど時間がかからなかったし、「いい運動だな」ぐらいにしか感じなかったのは、データを比較してみて納得した。

傾斜自体は、野谷荘司山の鶴平新道のほうがきつい。ただし、尾根の狭さ、危険さは三方崩山のほうがかなり上回っていたので、ご注意を。

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三方崩山 (2058m)雨と地震の中

梅雨の晴れ間(だと思っていたのだが)を狙って、怖い山だと言われる三方崩山へ行ってきた。この山が怖い理由は、ボロボロの岩で出来た痩せ尾根が連続することだ。

間違いなく、初心者向けではない。一歩踏み外すと奈落の底まで転落する。この山では滑落ではないね。転落だろう。

早月尾根に似ている。しかし早月尾根より道が細い。距離が4.8kmと短いため、まだ耐えられるが、もしも7kmぐらいあったら、とてもたいへんだろう。

早月尾根の1/2ぐらいの雰囲気かな。しかしガレガレの岩場は本当に要注意だ。野谷荘司山の鶴平新道に雰囲気は似ている。しかし危ないところには鎖が配置されている。鶴平新道には鎖なんて無い。よく整備されてるが、ところどころ鎖が抜けたりしているので、十分な注意が必要だ。

怖いが登れないこともないらしい。やってみる。ダメなら戻って来ればいい。

登山開始から、下山まで、誰にも会わなかった。いつものように単独。

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今回のログ

登山口までは車で行けなかった。激しい倒木が道を塞いでおり、途中に車を置いて歩く。

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小雨の中、なんとか登頂できた

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山頂標識。なぜか0.8mを0.65mに直してある。

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ここが最高に恐ろしいところだ。ここで雨に出会ってしまう。周りがガスに覆われる。高度感を感じなかったが、晴れの日に行くと、足がすくむそうだ。後から知ったのだが、大阪で大きな地震があったようだ。もしも、ここで起こっていたら、絶対崩れていただろう。

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足場が10cmぐらいしかない崩れやすい痩せ尾根を進む。早月尾根で経験済みのため、それほど恐ろしく感じなかった。

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しかし、崩壊がひどい。いつまで歩けるかわからない。

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岩と泥の断崖に、鎖がかかる

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雨がひどくなってきた。下山を急ぐ

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鎖を巻いてあるオオシラビソが、重みで倒れている。鎖はあてにならない

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雪渓もまだ残っている

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天狗の爪

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痩せ尾根はまだまだ続く

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谷空木?

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激急登

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空中の道。落ちたらどうなる?考えない

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いつも降りてくると雨が晴れてくるのは何故だろう?

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ここはブナの森がきれい

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登山口にあるトンネル。この奥に水場がある。トンネルの横の大きな石は直径2mはあろうかという落石である。こんなものが落ちてくる場所なんです。下山した時、頭から水をかぶって、汗を流した

印象深かったので、もう何回か、三方崩山については書きます。

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嘘も方便 気楽にいこう

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梅雨に入り天気が悪くなってきた。山に行けない。

太陽光線がさえぎられているために、気分が滅入る。うつうつする。

体を動かせないことと、光を浴びないのは、精神的に良くない。

こういう時は、”音楽を聴くこと”、”音楽を作ること”が一番である。

ここまでが、作ったやつ。


 

今回気晴らしに、聴いたのは、あの佐村河内守の『交響曲hiroshima』(笑)

これは2014年、作曲者が全盲だと嘘をついていて、しかもゴーストライターの新垣隆に書かせていたことが発覚して話題になった曲。大衆受けするように、ウルトラマンの曲の要素や、宇宙戦艦ヤマトの要素まで取り入れて、作ってあるらしい。とんでもないインチキである。

聴きやすく作ってあるので、当然大いにセールスをあげたわけである。クラッシックから「格調」とか「重々しさ」を取り去ると、こういうふうになるのか、と思えるような曲に仕上がっている。

本人のやったことは、当然許されることではないけれども、貪欲なまでにクラッシックを売れる曲に作った、ということは評価されるだろう。

とにかく、うつうつした時に聞くと、気分が晴れる。

そしてボカロの『ロキ』。

今年3月にアップロードされてから、人間が「歌ってみた」をアップするのが流行している。

軽快なリズムで、気分が爽快になる。

〆は『踊れ オーケストラ』

これは名曲だと思う。

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もしも行動不能になったら

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金剛堂山 2018/5

登山中になんらかのアクシデントで「行動不能」になる場合はありえる。

滑落や道迷いはもちろん、突然の発病、つまづいたりして足を痛めたりして動けなくなる場合もあり得る。

基本的には山に登ったら、そこから自力で下山するのが鉄則である。可能な限り、自力下山を試みなければならない。テーピングや三角巾をして行動できるようになる場合もあるかもしれない。

しかし、下山すら不可能になることもありえる。もしもそうなってしまった場合、できるだけ早い段階で判断し、みやみに動き回らないことだ。

北アルプスのように、携帯電話が通じる場合は、事故にあったことを連絡し、ビバークの準備をする。レスキューシートにくるまり、ツェルトに入る。GPSで現在位置を確認し、連絡する。

しかし問題は、携帯電話の通じない山域にいる時だ。この時は、家族等が警察に連絡してくれるのを待つしかない。なので、必ず家族に登山届の写しを提出しておくことだ。

通信手段が無い場合、見つけてもらえるまで待つしか無い。こういう場合、前に書いた「ヒトココ」発信機が役に立つのかもしれない。しかしそれも絶対では無い。あくまでも、発見の可能性が高くなる、というだけの話だ。

いずれにせよ、行動不能に陥ることは、絶対に避けなければならない。しかし、山ではどういう状況に陥るか、わからない。十分注意していても、思わぬアクシデントが発生してくる。

登山するにあたって、自分がもし、そのような緊急の状況に陥った場合はどうするか、日頃から想像力を働かせ、シミュレーションしておく必要がある。

臆病すぎるぐらいに準備をしておいたほうが良いだろう。登山の回数を重ねるたびに、山の恐ろしさ、大自然のおそろしさは肌で感じてくるはずだから。

しかし、それでも山には行きたいだろう。ならば、さまざまな困難があることを前提に、山に入るという覚悟が必要だ。ゆえに登山は、命がけのスポーツである。

これから夏山シーズンが始まり、多くの人が登山するだろうと思う。くれぐれも無謀なことはしてはいけない。遭難すれば、たくさんの人に迷惑をかけることになる。

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夏靴を購入

最近、夏は全てトレランシューズ(Adidas Vigor 5 TR.今は廃番になっていた)で登っていた。

登った山は、大日岳、剱岳2800mまで、八郎坂経由弥陀ヶ原、野谷荘司山鶴平新道白山観光新道ピストンetc… 他にも近所の山をいくつか登っている(どこに行ったのか忘れてしまった)。

非常に軽く、足もぐねらなかったが、さすがにへたってきた。また、この靴は雨に弱い。雨が降るとスリップしてとても怖かった。夏山登山していると、途中から雨になることはけっこうある。

とくに危ない、と思ったのが大日岳の下り、そして反対側の弥陀ヶ原の登りだった。

どちらも濡れた岩がある場所。しかも雨の中の登山となってしまった。

しかし、滑るからと言って、冬用の登山靴(モンベルの古い型のもの。これはアイゼンを合わせてあるので、買い換えるとコストがかかりすぎる)で登るのもさすがに重い。剱岳の早月尾根に行った時は、靴が重くて前に進めなくなった記憶がある。

また、2回目に早月尾根に行った時は(この時の記録は、事情により非公開)、だれもトレランシューズで来ている人などいなかった。足首を捻った時のことを考えると、とても不安であった。

そこで、今回、あまり滑らず、軽く、ちゃんと足首もサポートしてくれる靴を探した。

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La Sportiva TX4 MID

この靴が良さそうだったので、購入した。これには新しいヴァージョン(TX5)がすでに発売されているが、重さはTX4の方がわずかに軽い。軽さとコストを考えて、こちらにした。

私の足はAdidasがちょうどいい足。モンベルの靴は幅が広すぎて、すぐにつま先を痛めてしまう。到着後、さっそく試し履きしてみると、なかなか良い感じだ。

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Vibram Mega Grip

粘り気のあるソール。メガグリップというトラクション重視のゴムを使っている。ただ、ネットの評では、消しゴムのようによく減るらしい。どの程度効果があるものなのか、これから試してみよう。

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SuperFeet装着

インソールは履き慣れたSuperFeetに換装。初期設定のインソールは薄い印象だ。これでは多分、早月尾根の下山時は相当痛い思いをするだろう。

さあ、夏の準備完了だ。今年はどこに行けるかな。

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”山を、感じる” 関わり方

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2016/07 妙法山帰り道

山はたぶん”征服しよう”として、戦いを挑もうとすると、容赦無い鉄槌を下してくる。無理をすると、無理をした分だけ、厳しい状況を与えてくる。

高いところに登ったは良いが、足がすくんで下りてこられない状況に似ている。

20代、30代の若いうちならば、挑戦的な登山も良いだろう。しかし、日本100名山ブームか何か知らないけど、森林限界を超えたような山に、高齢の登山者がいる。

70歳、80歳の登山者が「百名山」を制覇する、ことはとても難しいことだ。

ましてや、そこに危険な道を経由して行こうとしたりすることが、どれほどの危険を伴うかは言うまでもないだろう。山を楽しみたいなら、決して無理をしてはいけないのである。

白馬岳の大雪渓で動けなくなったしまった80歳ぐらいの方のニュースが出ていたが、どうしてこうなってしまうのかなあ、といつも思っている。

深田久弥『日本百名山』のあとがき(今西錦司博士)にもあるように、百名山にそんな深い意味は無い。深田久弥が自分が登って良かった山を任意に選んだだけであり、これを登ったからといって、山が楽しめるわけでも無い。

極端な話、家の裏山でも、十分に山であるし、目を凝らせば、その中にいろんな生物を観察することができる。

山には、山に住む生物がいる。変化に富んだ、お互いを邪魔しない、そして複雑に入り組んだ「生物の世界」がある。

お互いに相手を滅ぼすこともなく、不思議なバランスの中で、暮らしているのだ。

その不思議さを感じるだけで十分である。無理に「百名山」に登る必要は無い。

「百名山」は、それぞれの人が選ぶものだ。あなたには、あなたの「百名山」があるのだ。

 

 

 

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あきらめる生き方もいいんじゃない?

自分をあきらめよう

「人間である以上、ノーミスで棺桶まで行くことはできない。ケガしたり、失敗したり、挫折は絶対ある。それなら、早め早めに失敗を重ねて、『ここやったら行ける』という道を見つけた方が効率的でしょ。人生、なるべく早く失敗した方がいいですよ」

そうなんだよね。上のリンクは「一発屋」と言われる人たちが今どうしてるか、という話なんだけど、なかなかいいこと言っている。やはり一度徹底的に”挫折”した人間の言うことは、味がある、と思う。

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