日帰り登山って、すごくもったいないかも

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五竜岳

私は日帰り登山しか出来ない。仕事上基本的に連続した「休日」を取ることが困難だからだ。しかもあまり遠くには行けない。山に宿泊することは、基本的に出来ないので、どうしても日帰りになってしまう。

北アルプスに日帰りに出かける時は、朝2時にスタートしなければ間に合わないことも多い。登山口で1時間ほど仮眠をし、それから登山開始することもあれば、夜が明けるのを待って開始することもある。

日暮れまでには絶対下山しなければならないので、ゆっくり歩けない。なので景色を写真で持ち帰り、ゆっくり家に帰ってから眺めることになる。

本当は、山小屋にでも宿泊し、ゆっくりと景色を堪能できたらすばらしいだろうな、とは思う。やはり実際目で見た景色、風の爽やかさ、空気のうまさなどは、山にいないと味わえないから。

「実際の景色は、写真よりも25万倍すばらしい」と言っていたひとがいるが、本当のことである。

日帰り登山はある意味すごくもったいないと思う。せっかく苦労して麓から上がってきて、その場所に居られる時間はごくわずかなのだから。

今年こそはどこかの山小屋に泊まれる時間を作りたい、と思うが、難しいかな。

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レインウエア ついに裂ける

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先日の唐松岳山行は、雪が柔らかかった為か、意外と体力を消耗していたようだ。

今まで標高差1000m以上、片道距離6kmぐらいの残雪期は普通に登れていたが、歳のせいか少し疲れが出てしまったようだ。唐松は標高差850m程度、片道多く見積もって5km程度なのに。

風速20mぐらいの強風は確かに吹いていたような気がするが、去年の3月に行った乗鞍の猫岳の時よりは静かだった。あの時はカメラを取り出すのもやっとだったし、ゴーグルを忘れてきたために、目が痛くなった。

今回は突風には煽られたものの、稜線で受ける風は涼しく、心地よかった。細かい氷の粒が顔に当たって若干痛かったけれど、特別寒いとは感じなかった。

しかし、帰宅して装備を確認してみると、強風でレインウエアがすこし裂けていた。七年目に突入するmont-bellの「トレントフライヤージャケット」。驚異的な強度を持っており、今まで極寒の冬山でも耐えてきたのに。経年劣化がかなり進んでいるのか。とりあえず、パッチを当てて補修。補修後もう一箇所、岩で引っ掛けたような穴も発見し、これもパッチを当てた。

また、パンツとスパッツにアイゼン傷。これも補修。

体力を消耗すると、道具の痛みも出てくる。おそらく歩き方が普通とは違ってくるのだろう。

自分ではそんなことは無い、と思っていても、やはり年を取ってきたみたいだな。

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強い光に包まれて

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昨日の唐松岳は最高の景色であった。今の時期は融雪が進んでおり、歩きにくいのは確かであるが、気温が高いため、登りやすい。後立山連峰は風が強いのであるが、稜線で風に吹かれると、涼しさを感じられる。

ぜいたくを言えば、もうすこし雪が締まっていれば、アイゼンがよく効いたのにな、とは思うが、その不満以上に素晴らしい景色を拝めた。

踏み抜きには十分注意が必要。場所によっては腰まで踏み抜いて、身動きが取れなくなる事態も予想される。

光がとても強く、サングラスをかけていても、それを忘れるほど。紫外線対策をしていかないと、ひどい日焼けをすると思う。

もう何回か、唐松については書こうと思う。良かったです。

 

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唐松岳 快晴(言葉で言い表せない)残雪 4月後半 踏み抜き多数

唐松岳は夏冬通して、初めて登った山である。本日は5月並みの陽気となった。

駐車場はゴンドラの横が昨日から開いたそうで、ラッキー。

8:00。八方尾根ゴンドラリフト「アダム」の売り場で「今日は風が強いから、アルペンクワッドのチケットは売れない」と言われたが、ダメ元でゴンドラに乗り込むと、しっかり動いていた。

アルペンクワッドの売り場でも「グラートクワッドは動くかどうかわからない」と言われる。しかし上に行くと、これも動いていた。ただし開始は8:50分から。しばらく待つ。

グラートクワッドで「八方池山荘」まで行き、いよいよ登山開始!

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たしかに風は少し強いようだが、何と言う絶景かな!

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だんだん雲が晴れてきて、白馬3山がきれいに見えてくる。言葉も失うくらい美しかった。

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唐松岳は歩行距離が長いなあ。山頂まで約5km。八方山を登りきると、ようやく唐松の山頂?が見えてきたのかなあ?(違うんじゃないか?)

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あまりにも美しすぎて、足が進まないよ

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横に見えてきた山が唐松の山頂なのに、この時は別の山だと思っていた(あんな高い山に登るわけ無いじゃん、と思っていた☺️)ぐずぐずの雪付きのヤセ尾根に差し掛かる。ここからはピッケル装備。

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時折吹いてくる突風。痩せた尾根には雪庇もある。雪庇の横のトラバースがすこしいやらしい。飛行機雲もきれいになびいている。

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雪煙が突風で舞い上がる。これが顔に当たると結構痛い。下からBCスキーヤーが上がってきた。

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12:15。山頂直下の緊張するトラバースを超え、ようやく山頂。先ほどから無風状態。とても良い条件であった。途中でお会いしたBCスキーヤーの方に撮っていただいた。スキーヤーの方は、なんとこれから谷にドロップインするそうだ。世の中にはすごい人がいるものだ。

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後ろから見る剱岳は、白馬岳に行った時以来。

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毛勝3山と剱岳

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不帰岳から白馬岳に伸びる稜線。厳しい不帰キレット。

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横に良く見えたこの山は、五竜岳だ

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不帰キレットアップ。なかなか厳しいコースだ。

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BCスキーヤーの方がすべり降りられる予定の谷。雪崩のデブリがたくさんあった。

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12:30下山開始。雪が腐ってきて、さらに緊張するトラバース。

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雪庇の近くを歩いている登山者。

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山頂小屋。

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唐松岳を振り返って。

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不帰岳は厳しいなあ

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見た目ほど難しく無いです。

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五竜岳の後ろに、鹿島鑓ヶ岳が見えてきた。

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最終ケルンに無事帰還。

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だんだん雪が柔らかくなってきて、踏み抜きが多くなってきた。とにかく歩きにくかったです。

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鹿島鑓ヶ岳と五竜岳

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最初の雪壁まで戻ってきた。多くの人はこの辺りで引き返されていた。

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午後になると、白馬岳の見え方も豪快になってきた。

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顔みたいに見えるケルン

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だんだん遠ざかって行く

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不帰キレットを横から見ると、あんな険しいのか。剱岳みたいだ。

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八方池山荘上部まで戻ってきた。ここら辺はもう雪が無い。

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この方がご主人様かな?

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15:00。リフトに乗車して降りる。

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ゴンドラ「アダム」はあっという間に麓まで連れて行ってくれた。これに乗り遅れたら、下まで歩かなきゃならない。本日最終便は16:20だった。私は十分に間に合ったが。

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川の流れ

何かを始めたら、必ず終わりが来る。始まったり、終わったりしながら、流れ続ける川。

静かに眺めて、流されたり巻き込まれたりしなければ、穏やかなものだ。

暴れる川からは遠ざかれ。だけど枯れた川はつまらない。

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登山は「お祓い」でもある

かけまくもかしこ伊邪那岐いざなぎ大神おほかみ

筑紫ちくし日向ひむかたちばな小戸をど阿波岐原あはぎはら

みそはらたまひしときせるはら大神おほかみたち

諸々もろもろ禍事まがことつみけがれあらむをば
はらたまきよたまへと まをすことをこしせと
かしこかしこみもまをす。

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登山は人間社会で重ねる「まがごと、罪、穢れ」を祓う行いである。

日常生活で、どうしようもなく重ねる悪い行いを、こころから懺悔すれば、新たな気持ちで明日に向かう、そういう勇気と希望を、大いなる大自然におわします偉大な神々は、お与えくださる。

本当に「申し訳ございませんでした」という気持ちで登らなくてはならない。事実、いつ命を落としてもおかしくない状況である。山はとても危険な場所だからだ。決して安全な場所ではない。本来人間が入っても良い場所であるかどうかすら、疑わしい。

それでも入山するというのであるから。お山に命を預けるのは当然であろう。下界に返して頂けるかは、神のみぞ知る。

私を罰して、下界に返さない、ということであれば、私はそれを受け入れる。

山は本来そういう世界である。

 

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”ありがとう”とすら言えない人々

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最近世の中、世知辛くなってきている。特に思うのが「他人にしてもらっても、当たり前だ」と思って意に介さないひとが増えている。そして「他人を利用する」人間が増えている。

こちらがどれだけその人のために時間を割き、仕事をこなしても、「ありがとう」と言えないひとが多い。

「お前は私のためにして当たり前である」という気持ちなのだろうか?

それだけなら良い。屈辱を加え、軽蔑し、ミスをすれば怒り出す。「こんなこと、やってられるかよ」と思っても仕方ないだろう。

どうして君のために時間を割くことが、僕にとって当たり前なのか?

確かに僕は文句も言わず、反論もしない。ただひたすら、言われた仕事をこなすように努力しているつもりだ。自分のやりたいことがあっても、何をしても、そのために時間を犠牲にし、あなたの望む通りに、やっているはずだ。

感謝をしてもらおう、とは思わない。しかし「ありがとう」の一言ぐらいあっても良いだろう。

それがわからない人は、哀れなるかな。

私が死んだ後、この哀れなる人々は、他に適当な僕(しもべ)を探すのだろうか?

たぶん、探せないだろうな。僕ほど便利な人間は多分居ないだろうから。

他人を利用し、威張り散らし、安心している。

あのさあ、自分の褌で相撲を取れよ、と言いたくなる。

他人に頼らず、単独で進め、と言いたくなる。

突き放すことは簡単なんだけれど、僕も一人で生きてはいけないと思うから、なんとなく従っている。

 

 

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